製品開発は既存製品の成長・維持のための製造工程の拡張や、新製品のためのラインの追加など、その企業の成長をはかるものでなくてはなりません。 そのためにもその機械を操作する人と行われる作業、そして設置される場所、いわゆる作業環境・生産環境・設備環境の3点の間で起きる、または起きるであろう様々な諸問題は特に重要な意味を持っています。 設計の基本的な柱となる設計コンセプトは、それら諸問題を調査・分析し整理することでより明確化されます。
設計プロセスの総合化や製造図面、部品図など、様々な場面での設計の伝達にCADシステムが使用されます。 全体のスケール感の認識や作業工程の確認、よりよい作業環境の演出などがCADシステムによってスピーディに検討されます。 また、3次元のなかでの動きのシミュレーションは、生産ラインを設計し組み立ててゆく上で欠かせないものです。 最近は作業者と機械との接点、いわゆるマンマシンシステムのうえでのシミュレーションも重要な要素となっています。こうした様々な場面でのシミュレーションを経て、各部品の製作図面が描かれます。
実施設計段階では具体的な製作コスト、ランニングコスト等の綿密な検討が加えられます。
製作図をもとに、各パーツ部品が製作され、各種装置の発注、そして、仮り組みによる十分な
試作テストを経て、据え付け工事まで一貫した管理体制のもとで納品されます。